【雨漏り案件 その①】~シーリングの劣化
鉄筋コンクリート造の2階建て住宅の1階床下部分への浸水案件です。
築6年あたりから床材のカビや反り返りが気になるくらいの症状が発生したとのことです。
調査当時はさらに3年が経過しています。
床材の間が開き始め、床材が互いに押し合っていることがわかります。
壁紙の継ぎ目が剥離しているのも確認できます。
壁伝いに何らかの理由で浸水していることが想定されました。
被害の生じている部屋の屋外側の外壁に散水調査を実施しました。
時間にして5分ほどで床下に浸水していることが確認できました。
原因はここ
1階と2階の間のところにあるコンクリートの打ち継ぎ部分
ここはシーリング材を止水材として充填してその上から塗装するところです。
この住宅は打ち継ぎ部のくぼみが目立ちシーリング材の充填量が少ないような気がします。
これらの穴はシーリング材が劣化したて生じたようで、ここから浸水したようです。
1階と2階の間にあるため、足場になるものがないとなかなか気づきにくいところですね。
原因となったシーリング材をいったん撤去しました。
シーリングの下塗り材「シールプライマー」を塗布しています。
シールプライマーは下地(この場合コンクリート)とシーリングの接着性を良くするためのものです。
シーリング材を充填しています。
今回は打ち継ぎがわずかにわかる程度でくぼみぎりぎりまで充填しています。
塗装して補修が完了しました。
これで安心です。
シーリング材は経年により劣化します。
定期的(7~10年経過)に状態をチェックすることをお勧めしています。